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…私には頼れる相手が必要でした。

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  1. …私には頼れる相手が必要でした。

  2. でも、私が信頼を寄せた人たちは私のせいでみんな消えてしまいました。

  3. そして、苦痛だけの時は流れ…

  4. 私はみんなの“頼れる人”になりたいと願うようになりました。

  5. 私が貰ったものを少しでも返したかったから。

  6. ただ…

  7. 私がそう願ったときには、もう何もかもが遅かった……

  8. 取り返しのつかないことになっていました。

  9. みんな……ごめんなさい……

  10. もし、もし、また目を覚ますことができたなら……

  11. 大切な人を失うことのない……優しい世界でありますように……

  12. そうなることを祈って、私は眠ります。おやすみなさい。

  13. ダーナ・オピニー:

    ううん…

  14. ダーナ・オピニー:

    ここは…?

  15. ???:

    起きた?おはよう。

  16. ダーナ・オピニー:

    (この人は…?)

  17. ???:

    全然目を覚まさないから心配したよ。体調はどう?動ける?

  18. ダーナ・オピニー:

    え、えっと…

  19. ???:

    ゆっくり起きてみようか。うまく力が入らないかもしれないから無理しないで。

  20. ダーナ・オピニー:

    大丈夫です。少し変な感じがしますが…動けます。

  21. ???:

    それならよかった。気になることも多いよね?聞きたいことがあったら言って。

  22. ダーナ・オピニー:

    でしたらまず…あなたは誰ですか…?

  23. [username]:

    確かに、そうだよね。色んな呼ばれ方するけど…司令官って呼んでくれるかな?このオルカ抵抗軍の司令官だよ。

  24. ダーナ・オピニー:

    オルカ抵抗軍…初めて聞きました……それにしてもここはどこですか…?

  25. [username]:

    危険な場所じゃないから安心して。ここはオルカ号…潜水艦の中だよ。

  26. [username]:

    つまり、俺たちは今海の深いところにいる。

  27. ダーナ・オピニー:

    え!?潜水艦!?私…どうしてそんな所に……

  28. [username]:

    信じられないだろうけど、君は大怪我をして長い間眠ってたんだよ。

  29. ダーナ・オピニー:

    そういえば…私、怪物に……

  30. [username]:

    そう。でも、君は一命を取りとめて今日まで眠ってた。

  31. [username]:

    目覚めないかと思って心配したけど…目を覚ましてくれてよかった。

  32. ダーナ・オピニー:

    …じゃあ、あなたは私を助けてくれたんですね…ありがとうございます…

  33. [username]:

    そうなるね。でも当然のことをしたまでだから、気にしないで。

  34. ダーナ・オピニー:

    いえ、それでもありがとうございます。司令官さん。

  35. [username]:

    うーん、何だか堅苦しい感じがするなぁ…あっ…じゃあ気軽にお兄ちゃんって呼んで。

  36. ダーナ・オピニー:

    え……?でも命の恩人をそんな…それになにより年齢も……

  37. [username]:

    え……

  38. ダーナ・オピニー:

    あ!違います!そういう意味じゃなくて……!

  39. ダーナ・オピニー:

    ただ司令官ということなら…士官学校を卒業してそれなりに経験を積む年月が必要ですし……

  40. [username]:

    確かに普通はそう思うよね。

  41. [username]:

    まぁ今すぐは難しいだろうし、好きに呼んで。

  42. ダーナ・オピニー:

    は、はい!

  43. ダーナ・オピニー:

    あ……そういえば私、まだ自己紹介してませんでしたよね…私は……

  44. [username]:

    知ってるよ。ダーナ・オピニーでしょ?

  45. ダーナ・オピニー:

    え…どうして…

  46. [username]:

    さっき言ったように君を長い間治療してたから、簡単な情報は把握できてるよ。

  47. [username]:

    どこに住んでたのか、何をしてたのか、身長、体重……

  48. ダーナ・オピニー:

    あ、あ…!も、もう大丈夫です!十分わかりました…!

  49. ダーナ・オピニー:

    あ…でも一つだけ聞いていいですか……?眠ってる間に背は伸びましたか?

  50. [username]:

    ……えーっと……

  51. ダーナ・オピニー:

    伸びてないんですね……あはは……

  52. [username]:

    大人になって急に伸び始めることもあるそうだから、諦めないで…

  53. ダーナ・オピニー:

    はい…

  54. [username]:

    とにかく目覚めたばかりなのに、色々話してごめんね。

  55. ダーナ・オピニー:

    いえ、大丈夫です…ビックリしましたけど…理解しました…

  56. ダーナ・オピニー:

    そういえば…私が倒れた場所にいた他の子たちは……

  57. [username]:

    …ごめん。

  58. [username]:

    ショックだと思うけど……気をしっかり……

  59. ダーナ・オピニー:

    ……

  60. [username]:

    大丈夫?

  61. ダーナ・オピニー:

    はい…すみません…

  62. [username]:

    謝らないで。君のせいじゃないんだから……

  63. ダーナ・オピニー:

    いいえ、私のせいです。

  64. ダーナ・オピニー:

    私が弱かったから…守れる力があったならこんなことにはならなかったんです。

  65. ダーナ・オピニー:

    …私にあの怪物を倒せるだけの力があったなら……

  66. [username]:

    そういうことなら…じゃあ行こうか!

  67. ダーナ・オピニー:

    え?行くって…どこへ…?

  68. [username]:

    ずっと病室にいるのも息苦しいでしょ?

  69. [username]:

    少し体を動かした方がいいよ。

  70. ダーナ・オピニー:

    ここは…

  71. [username]:

    オルカの隊員たちが使う訓練施設だよ。

  72. ダーナ・オピニー:

    訓練施設…

  73. ダーナ・オピニー:

    あの、オルカって一体何をする場所なんですか?

  74. [username]:

    ダーナは襲ってきた怪物のことを覚えてる?

  75. ダーナ・オピニー:

    はい…今でも鮮明に覚えています。

  76. [username]:

    その怪物は“鉄虫”って呼ばれてる。突然世界に現れた人類の敵だよ。

  77. [username]:

    俺たちオルカは鉄虫たちと戦いながら、生き残った人々を助けるために活動してる。

  78. ダーナ・オピニー:

    人々を助ける…

  79. [username]:

    さっき、力が欲しいって言ってたよね。

  80. [username]:

    それなら大丈夫、君にはその力がもうある。

  81. ダーナ・オピニー:

    え…?

  82. [username]:

    重傷を負って意識がない君を目覚めさせるために、君の中を流れるソウルエナジーを増幅させて、強制的に体を活性化させるしかなかった……

  83. ダーナ・オピニー:

    えっと…それじゃあ…私…

  84. [username]:

    そう、恐らく君はもう…異能力者になってるはず。

  85. ダーナ・オピニー:

    私が…異能力者……

  86. [username]:

    でもいくら力があっても、上手く扱えなければ何の役にも立たない。だから簡単なテストを兼ねて、訓練してみよう。

  87. ダーナ・オピニー:

    …ここでですか?

  88. [username]:

    うん。実戦とほぼ変わらないから怪我もするかもしれないけど、どうする?

  89. ダーナ・オピニー:

    力を手に入れたのなら…やるべきだと思います。

  90. [username]:

    …そっか。もう心は決まってるんだね。

  91. ダーナ・オピニー:

    はい。逃げていては誰も守れないから……

  92. [username]:

    よし、じゃあ早速始めようか。