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Transcription
- 主人公:
- その後、イリスは半数にまで減ってしまった仲間たちを連れて消えた。
- 主人公:
- 行先も、これからどうするかも俺たちには告げぬまま……
- 主人公:
- テネブリスはイリスを引き止めなかった。
- 主人公:
- 自分に対する憎悪に染まり切ったイリスを説得する気なんて
起きなかったんだろう。 - 主人公:
- いや、あそこま言われてしまえば、誰だってそうなる。
- 主人公:
- 少し…本当にもう少しだけ話し合えていたなら……
違った結果になったかもしれない。 - シラユリ:
司令官、戻りました。
- おかえり。どうだった?
- シラユリ:
イリスさんを発見しました。
- シラユリ:
それほど遠く離れているというわけではありませんが、
今の移動速度を考えると、すぐに追いかけるべきですね。 - シラユリ:
できるだけ私たちから離れたいのでしょう。
- だろうね…。近いと偶然会う可能性もあるし…
- シラユリ:
テネブリスさんは大丈夫ですか?
- まぁ、ショックは受けてるみたいだから…今休ませてる。
- シラユリ:
そうですか。
- シラユリがいてくれてよかったよ。
- シラユリ:
お役に立てて幸いです。
- イリスの方の物資状況はどうだった?
- シラユリ:
今は大丈夫そうに見えますが、長くは持たないでしょう。
- シラユリ:
キャンプにいれば数ヶ月は持ちこたえる量ですが、続く行軍とその都度発生する
ソウルジャンクとの戦闘を考えると余裕があるとは言えません。 - 主人公:
- イリスはすでに精神的に追い込まれている状態だ。
- 主人公:
- そんな状況で仲間を率いているということだけでも手一杯なのに、
物資不足になんてなったら、どうなってしまうか分からない。 - 主人公:
- そうなる前に手を打たなければ……
- シラユリ:
……
- シラユリ?
- シラユリ:
…誰かをあんな風に叩いたのは初めてなんです。
- シラユリ:
私も…滅亡前のシラユリも…人を動かすのに暴力を使う必要なんて
ありませんでした。 - シラユリ:
その人が持っている秘密をいくつか……それだけで十分でした。
- シラユリ:
なのに……私があんな風に…暴力を……
- シラユリ:
私はもしかしたら思ったより暴力的なのかもしれません。
- シラユリはその時、何を思った?
- シラユリ:
私はただ……イリスさんのことを気の毒だと思いました。
- ……二人はいい友達になれるよ。
- シラユリ:
いい友達……?私がですか?
ですが私はイリスさんを…… - 大切な友達だから叩いてでも何とかしたいって思ったんじゃない?
- シラユリ:
…そう…なんでしょうか?
- きっとそうなんじゃないかな?
- シラユリ:
……一度、イリスさんについてちゃんと考えてみます。
- シラユリ:
それはそれとして、今はこれからどうするか決めなければなりませんね。
- 主人公:
- 何であれ、今回の件を解決するためには、イリスと会わなきゃならない。
- 主人公:
- でも、イリスからすれば俺の印象も良くないはずだ。
- 主人公:
- 大人を嫌う傾向を考えると、俺が会いに行ったとしても
会ってくれない可能性が高い。 - 主人公:
- 例え会えたとしても、俺の話を聞いてくれる保証もない。
- 主人公:
- しかし、だからと言って強引な手を使っても、根本的な解決にはならない。
- 主人公:
- …どうすれば。
- シラユリ:
司令官、一ついい方法があります。
- いい方法?
- シラユリ:
はい。イリスさんに会い、さらに打ち解けることまで可能とする方法です。
- そんな方法が!?
- 主人公:
- 俺の反応が面白いのか、シラユリはニコニコしながら手帳を取り出した。
- シラユリ:
はい。イリスさんは自分に命令する人間…極論を言えば大人が嫌いです。
- シラユリ:
つまり、話す相手が大人でなければ…すべての問題が解決します。
しかも、ここはちょうど仮想現実です。 - …そう…だね…?
- 主人公:
- ちょっと待て……大人でなければ…?ここはちょうど仮想現実…?
- シラユリ…まさか…
- シラユリ:
ふふふ、こうなった以上、やるしかないんじゃないですか?
- シラユリ:
ここです。
この道をまっすぐ行ったところにある開けた場所にイリスさんがいます。 - ……
- シラユリ:
見張りがいるにはいますが……“今の姿”の司令官なら怪しまれることなく
通過できます。 - ……
- シラユリ:
では私は事前にお伝えした通り、準備しておきます。
- ……
- シラユリ:
司令官、まさか怒ってるんですか?
- 怒ってないよ…ただちょっと不満があるだけ…
- シラユリ:
今のところ、これが一番確実な方法だということを司令官も
わかっていると思いますが? - それはそうだけど…はぁ…やるしかないか…行ってくる…
- シラユリ:
ふふ、はい♪気をつけていってらっしゃい。
- シラユリ:
…司令官。
- ん?なに?
- シラユリ:
イリスさんを…よろしくお願いします。
- 任せて…今の俺は無敵だから…
- シラユリ:
今のその姿を見たら大喜びする方がたくさんいるのに……残念ですね。
- 言っとくけど、このことは手帳に書くなよ……
- シラユリ:
ええ、もちろん“この手帳”には書きませんよ。ふふふ……
- イリス・ユマ:
……
- イリス・ユマ:
くそっ!!まだ痛か!
- イリス・ユマ:
あいつ、全力で殴ってから……
- イリス・ユマ:
…クズか…
- 男性:
あの、イリスさん。
- イリス・ユマ:
なん?またソウルジャンクでも出たと?
- 男性:
いえ、それが……
- イリス・ユマ:
なんね?ソウルジャンクじゃなかったらグラスカバーから誰か来たん?
- 男性:
そうじゃなくて…子供が……
- イリス・ユマ:
あんたやね?迷子の子供ってのは。
- あっ、こんにちは…
- イリス・ユマ:
どこから来たん?子供一人で来られるような場所じゃなかっちゃけど?
- え… えっとぉ…みんないなくなって……
- イリス・ユマ:
もしかして最近空白に飲まれたとかいな?
……ん……? - イリス・ユマ:
ちょっと待ってん?あんた…どっかで見たことある気がするっちゃけど?
- 主人公:
- うっ…!?やばい!
- イリス・ユマ:
う~ん…確かに見たことある気がするっちゃけど……
思い出せん……うーん?? - 主人公:
- このままだとバレる!仕方がない…ここは最後の手段を使うしか…!
- ふ……
- イリス・ユマ:
ふ……?
- ふえぇぇぇぇぇぇぇぇ~ん!!
- イリス・ユマ:
ど、どうしたと!?急に泣き出してから!?
- お姉ちゃんが…怒ってるからぁぁ…うぅぅ~……
- イリス・ユマ:
うっ、怒っとらんって!ごめんごめん!うちが悪かったけん!
ほら、やけん泣かんで! - うぅ…ほんと……?
- イリス・ユマ:
もう!ほんとほんと!ほら、男の子やろ?こんくらいで泣いたらいかんばい。
- うん…
- イリス・ユマ:
はぁ……
- 男性:
イリスさん、どうするんですか?
- イリス・ユマ:
どうするって…子供ばこのまま放っておくわけにもいかんやろ。
うちらが保護するしかないやん。 - 男性:
ですが……
- イリス・ユマ:
うちも分かっとる。物資が足らんくなりよるのは……
近いうちに物資を探しに行かんとね。 - 男性:
はい。
- ぼく、ここにいてもいいんですか…?
- イリス・ユマ:
もちろん、よかよ。
- わぁ!ありがとうございます!お姉ちゃん!
- イリス・ユマ:
うくっ…!!
- 大丈夫?お姉ちゃん…どこか痛いんですか?
- イリス・ユマ:
ああ、いや、大丈夫よ……
心臓にちょっと良くなかね…… - イリス・ユマ:
……
- 主人公:
- ……
- イリス・ユマ:
………
- 主人公:
- ………
- イリス・ユマ:
はぁ…ねぇ、おチビちゃん……
- イリス・ユマ:
さっきからなんでついてくると……?
- だ、ダメですか……?
- イリス・ユマ:
ううっ……いや…べつにダメってわけじゃなかけど……
- イリス・ユマ:
……なんね?…その顔は……
- …お姉ちゃん、寂しくないのかなって思って……
- イリス・ユマ:
寂しいって…なんで?
- お姉ちゃん、いつも何でも一人でしてるから……
- イリス・ユマ:
それがなんね?
- 手伝ってもらったりしないんですか?手伝うって言ってた人もいましたよ?
- イリス・ユマ:
チビッ子のくせに口が達者やね。
- ただ…気になって……
- イリス・ユマ:
…小さか頃からうちはそうやったけん。
- イリス・ユマ:
誰かに手伝ってもらったり、助言ば聞いたりしよったら、結局何もできんごとなる。
- イリス・ユマ:
…何も守れんたい。
- イリス・ユマ:
あんたもよく覚えとき。
結局、最後に信じられるのは自分だけやけん。 - どういう意味ですか?
- イリス・ユマ:
そういうのがあるとよ。
大人の説教なんか聞いとってもロクなことなかけん。 - 大人が嫌いなんですか?
- イリス・ユマ:
…好かんよ。うちの人生のことなんも知らんくせに偉そうに指図するのが好かん。
「それはするな」「他人を見習え」…そんなこつばっか。 - うーん…じゃあお姉ちゃんは悪い子なんですか?
- イリス・ユマ:
…あんた、ホント図々しい子やね。
本当に子供?誰かが変身とかしとらん? - イリス・ユマ:
……まぁ、ありえんか……
- イリス・ユマ:
とにかく、大人の話ば聞いて良いことなんて一個もなか。
- じゃあ、大人の言うことは全部間違ってるんですか?
- イリス・ユマ:
…そう。間違っとる。
大人の話ば聞いて、うちは…大切な人を失ったけん。 - イリス・ユマ:
それがなかったら、ここまでは言わん。
- イリス・ユマ:
…はぁ、なんでチビッ子にこんな話しとるんやろか……
- ぼくは大人がぜんぶ間違ってるって思いませんよ?
- イリス・ユマ:
…なん?チビ……あんたもうちが間違っとるって言いたいと?
- だ、だって、ぼくに優しくしてくれるじゃないですか…
- ぼくにとってお姉ちゃんは大人だから…間違ってないと思います。
- イリス・ユマ:
……
- イリス・ユマ:
本当バカみたい……子供相手になんムキになっとるとかいな。
- イリス・ユマ:
でも…ありがとう。うちば間違ってないって言ってくれて。
- イリス・ユマ:
それと……
- ……?
- イリス・ユマ:
うちは大人やなくて、まだ青春真っ只中のピチピチのお姉ちゃんやけん。
- イリス・ユマ:
……
- イリス・ユマ:
うちが大人……
- イリス・ユマ:
子供にはそう見えるっちゃろうね……
- イリス・ユマ:
……