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主人公
- 二人の戦いは、以前とは比べ物にならないくらいに激しいものだった。

Transcription

  1. 主人公:

    - 二人の戦いは、以前とは比べ物にならないくらいに激しいものだった。

  2. リリー・ブルームメルヘン:

    その目つき…非常に気に入りましたわ!ふふふ!礼節も何もかもを捨てて本気できなさい!

  3. リリー・ブルームメルヘン:

    さぁ!さぁ!その命尽きるまで踊りましょう!

  4. エタニティ:

    リリーさんは…本当に自分が戦う理由を知らないのですか?

  5. リリー・ブルームメルヘン:

    はい!理由を知らないからといって、何かが変わるのですか?

  6. リリー・ブルームメルヘン:

    今はただ命を懸けて戦うだけ……それ以外何もいりませんわ!

  7. エタニティ:

    分かりました。

  8. エタニティ:

    それでは誠心誠意お相手させていただきます。

  9. リリー・ブルームメルヘン:

    ふふふ!それでいいんですわ!では改めて始めましょう!ただ命を奪い合うだけの死の円舞曲を!

  10. エタニティ:

    今回も私の勝ちですね。

  11. リリー・ブルームメルヘン:

    はぁ…!はぁ…ハハハ…!アハハハハハハッ…!

  12. リリー・ブルームメルヘン:

    楽しかったですわ。これほど楽しいのは初めてです。

  13. リリー・ブルームメルヘン:

    流石に自分の意思で戦うと言うだけはありますわね。わたくしがもっと早く動けていたらもっと踊れましたのに。

  14. リリー・ブルームメルヘン:

    さぁ、情けなく吠える気はありません。どうぞこの命を奪ってください。

  15. リリーさんは…… 本当にそれでいいんですか?

  16. ああ、また説教ですか?あなたの主人もそうですし、本当に他人にいちいち干渉されますのね。

  17. わたくしの望みは強い方と戦うこと、何度言ったら理解していただけるんですか?

  18. つまらないことを言っていないでさっさと殺してください。

  19. いいえ、違います。本当に強い方との戦いを望むのなら、命を投げ捨てたいなどと言わないはずです。

  20. リリーさんは自らの命に価値を感じておられない。

  21. …まるで、死を願っているように。

  22. それこそがリリーさんの本当の望みなのではないですか?

  23. ……

  24. 何を言っているんですの?

  25. わたくしはただ戦いたいだけですわ。戦って戦って……

  26. 殺して、殺し尽くして―

  27. それは……自分を殺せる方を見つけるためなのではありませんか?

  28. …言葉を被せないでください?失礼ですわよ。

  29. 主人公:

    - エタニティの言う通りだ。やっと納得できた。確かにリリーのこれまでの行動はすべて矛盾だらけだった。

  30. 主人公:

    - 戦いが好きだが、渇望するほどではない。その割には自分より強い相手を探すことに執着していた……

  31. 主人公:

    - デザイアワーカーなら欲望を叶えるためにも生き残ろうとするはずなのに、あまりにも簡単に自分を殺せと言う。

  32. 主人公:

    - だが、それがすべて命を捨てるためだったというのなら、納得いく。

  33. 主人公:

    - しかし、皮肉なことにその「死にたい」という欲望が自らを強くし、強くなったせいで逆に死ぬことができない体になってしまった……

  34. だからといって、それが何なのですか?今さら何か変わるのでしょうか?

  35. あなたがわたくしを殺せば終わりです。でなければまた新たな殺戮が始まるだけですわ。今が好機です。さぁ、早く…わたくしを殺してください。

  36. リリーさんは自分の力に囚われてしまっているのですね。

  37. 制御できない力で自殺すらできず、狂気の塊となって動いているのでしょう。

  38. だから、自分を殺せる方を探しているのです。

  39. 黙って早く殺しなさい……!!

  40. ……

  41. この世に未練なんて…!わたくしが望んでいたものなんてここにはない!

  42. こんな所にいるくらいならいっそ…向こうへ行きたい!わたくしが望んだものがある場所へ!

  43. だから何も言わずに早く殺しなさい!わたくしはたくさんの人を殺した!こんな殺人鬼に生きる価値はない!みんなわたくしを憎んでいるのも知ってる!

  44. 私に聞かれましたよね?ご主人様が亡くなったら、私も命を絶つのかと……

  45. ……

  46. 以前の私なら迷わず「はい」と答えたでしょう。ですが、今は違います。

  47. それをご主人様が望んでいないということを知っていますから。

  48. ご主人様が亡くなったら、私はきっととても悲しいでしょう。たくさん涙を流すでしょう。

  49. しかし、自ら命を絶つことはありません。

  50. それが残された私がご主人様にして差し上げられる唯一の恩返しですから。

  51. 恩返し…?

  52. わたくしにはそんなことをする相手はいない……

  53. 一人で生き残る意味なんてない!!

  54. どうしてですか?どうしてお兄さまが死ななければならなかったのですか!?

  55. どうして…獣なんかに食べられなければならなかったのですか!

  56. 返して…

  57. お兄さまを返して!!

  58. できないなら、わたくしを殺してください!

  59. お兄さまに会わせて!!

  60. ……お兄さま……

  61. カント:

    ふむ…

  62. カント:

    あっけない終わり方でしたね。

  63. カント:

    ここはネーブさんがリリーさんを倒す予定だったのですが……

  64. カント:

    もちろん、ネーブさんはあんなくだらない理由でリリーさんを殺すわけがなく……

  65. カント:

    そのせいでリリーさんの「死にたい」という欲望はさらに強くなり、その欲望がさらに多くのデザイアエナジーを呼び起こす……はずだったのに……

  66. カント:

    このままだと欲望が消えてしまうかもしれませんね。

  67. カント:

    …本当に、不愉快ですね。

  68. カント:

    司令官さん、これはちょっとやりすぎじゃないですか?

  69. カント:

    今回はあえて介入せずに見守っていましたが……

  70. カント:

    こうなった以上…仕方ないですね。