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Transcription
- クノイチ・エンライ:
オルカを捨てろ…?
- クノイチ・シデン:
ああ、そうじゃ…
儂がおぬしたちにとって無理なことを言っているのも…わかっておる。 - クノイチ・シデン:
じゃが…それでもじゃ。
- クノイチ・シデン:
それでも……おぬしたちが人間の下におるのは耐えられん。
- クノイチ・シデン:
もちろんモモ、おぬしも希望するなら……
- 魔法少女マジカルモモ:
いいえ。
- クノイチ・シデン:
じゃろうな。
- クノイチ・ゼロ:
師匠、拙者たちもその提案を受けることはありません。
- クノイチ・カエン:
うん。カエンたち、殿を捨てるなんて、ありえない。
- クノイチ・シデン:
……
- クノイチ・シデン:
オウカもか。
- クノイチ・エンライ:
はい。ありえません。
- クノイチ・エンライ:
初代様の境遇、過去…すべてお聞きし、人間に対する感情を理解したうえで
ありえません。 - クノイチ・エンライ:
むしろ、殿への裏切りに等しいその提案に怒りすら覚えます。
- 主人公:
- パネル越しにもエンライたちの空気が緊迫しているのが伝わる。
- 主人公:
- おそらく、これ以上エンライたちに問答させるのは良くないだろう。
- 主人公:
- きっとエンライだけじゃなく、シデンのためにもならない。
- 主人公:
- 今回俺たちがここまで来た目的はあくまでロクの救出だ。
- シデン。
- クノイチ・シデン:
なんじゃ。
- 君たちを無理にオルカに合流させる気なんてない。
- クノイチ・シデン:
……
- それと同じようにエンライたちを命令で従わせたりもしてない。
- クノイチ・ゼロ:
はい。拙者たちは確かにオルカで復元されましたが、
拙者たちの意思で御屋形様のそばにいます。 - クノイチ・シデン:
その意思も…相手が人間じゃからそう思っているだけかもしれん。
- クノイチ・カエン:
殿、きっと、師匠のとこに行きたいって…言ったら、許すと思う。
- クノイチ・ゼロ:
ですが、そんなことはしません。
拙者たちは御屋形様を信じ、敬い……愛していますから。 - 主人公:
- シデンは何とも言えない目でゼロたちを見つめていた。
- 主人公:
- 本当なら彼女ともっと話し合って、この話を少しでも円満に終わらせたい。
だが、特異体がこの地にいる以上、のんびりとはしていられない。 - 主人公:
- シデンたちのためにもロクを救出して遭遇時のデータを解析、対策を立てて
特異体を討伐する必要がある。 - 主人公:
- 一応ヨーロッパに援軍を要請したが、日本に来るまでは何日もかかるし、
オルカ号で連れてきた隊員たちだけで戦わなければならない可能性も高い。 - シデン、俺たちは今回ロクを救出しに来ただけだ。
- クノイチ・シデン:
分かっておる。
- だからそれが叶えば大人しく出ていくよ。
- クノイチ・シデン:
………
- クノイチ・シデン:
誰かおるか。
- クノイチ・コノハ
51号:
はい。コノハが…
- クノイチ・シデン:
ロクは?
- クノイチ・コノハ
51号:
今、オルカの方々と面会してます。
- クノイチ・シデン:
そうか、連れてきてくれ。
- クノイチ・コノハ
51号:
はっ…
- 主人公:
- コノハと名乗ったくノ一は一瞬で姿を消した。
- ありがとう。
- 主人公:
- これで目的は達した。でも……
- シデン、一つだけわがままを言っていいかな?
- クノイチ・シデン:
わがまま…?
- 主人公:
- 彼女が人間を憎んでいるのは俺なりに十分に理解した。
それを我慢してオルカに来いだとか、それでも俺を信じてほしいとか そういうことを言うつもりはない。 - 主人公:
- でも…一つだけ……
- 君のその時間認識を普通に戻してあげたい。
- クノイチ・シデン:
……だからオルカに来いと?
- それが無理なら特異体を何とかした後、こっちから人を送る。
- 主人公:
- 話を聞く限り、彼女の時間認識の拡張は俺たちじゃないと
どうにもならないものだ。 - 主人公:
- だから、それだけは彼女のこれからの長い人生のためにも解除してあげたい。
- クノイチ・シデン:
断る。
- ……
- クノイチ・エンライ:
……
- 主人公:
- 俺はそれでも何とか説得しようとすると、
エンライがそれを察したのか遮るように口を開いた。 - クノイチ・エンライ:
分かりました。
- クノイチ・エンライ:
行きましょう。ハツナ、スミレ、モモさん。
- クノイチ・シデン:
……
- 主人公:
- エンライたち四人が立ち上がる。
- クノイチ・シデン:
待て……
- クノイチ・シデン:
行くな。
- クノイチ・シデン:
儂の行動は…今のおぬしらからすれば、間違いに見えるかもしれん。
- クノイチ・シデン:
じゃが…それでも…人間のもとに返したくはない。
- 主人公:
- シデンは口元を震わせながらエンライたちを見つめていた。
- クノイチ・エンライ:
無理です。それとも…力尽くで言うことを聞かせるおつもりですか?
- クノイチ・シデン:
……それでも構わん。
- そんなことをされれば…君と戦わないといけなくなる。
- クノイチ・シデン:
戦いたくないならロクと交換じゃと思えばいい。人質じゃ。
- クノイチ・エンライ:
わたくしたちが大人しく人質になるとお思いですか……?
- クノイチ・シデン:
儂に…勝てると思うてか?
- クノイチ・エンライ:
……
- ダメだ、エンライ。
- クノイチ・エンライ:
ですが……殿……
- ダメだ……
- クノイチ・エンライ:
わかりました……
- クノイチ・シデン:
それでいい。
- クノイチ・シデン:
特異体とやらは危険な存在なのじゃろう?
ならば、ロクを回収したらこの地から去れ。 - クノイチ・シデン:
自分の身を守れ、最後の人間。
- ……とりあえずエンライ、座って。
- クノイチ・エンライ:
わかりました。
- 主人公:
- 俺はエンライたちを落ち着かせ、マイクをミュートにした。
- 主人公:
- そして、一緒にこの様子を見守っていたアルマンに目を向ける。
- アルマン枢機卿:
シデンのデータが不十分ですが、ドームにいるオルカの隊員を
陛下が指揮をすれば、脱出は十分可能です。 - アルマン枢機卿:
ただ、その時は必ずシデンを制圧しなければなりません。
- アルマン枢機卿:
陛下は…シデンとエンライさん達を戦わせたくないんですよね?
- 主人公:
- 俺は小さくうなずく。
- アルマン枢機卿:
もちろん、戦闘部隊を編成して突入させればエンライさん達を戦わせずに
救出することも出来ます。 - 主人公:
- でも、それをすれば最後だ。
シデンの人間に対する憎悪は確定的なものへとなってしまう。 - 主人公:
- そうなれば彼女の時間認識を戻してやることは永遠にできなくなるだろう。
- 主人公:
- ただ、それしかないのならやるべきなのも事実。
俺たちには時間がないし、エンライたちを渡す気なんか毛頭ない。 - アルマン―
- 主人公:
- 念のためにアルマンに戦闘部隊の編成を指示しようとしたその時、
エイダーから緊急連絡が入った。 - どうした?
- エイダーType-G:
司令官、特異体の波動を検出しました。
- …今?
- エイダーType-G:
はい。まだ微弱ですが、突然反応が現れました。
出現ポイントはDドームより南西約10kmの山中です。 - 主人公:
- 10km…ドームに近すぎる……
- 主人公:
- よりによってこんなタイミングで……最悪だ……
- 主人公:
- これは…シデンをどうするとかそういう問題ではなくなったな。
- 主人公:
- 俺はマイクのミュートを解除した。
- シデン、エンライ。
- クノイチ・エンライ:
はい。
- クノイチ・シデン:
……
- Dドームから10kmの地点で特異体が現れた。
- クノイチ・ゼロ:
10km!?かなり近いでござるね…
- 少し時間をくれないか。状況を確認したい。
- クノイチ・シデン:
……
- クノイチ・シデン:
……はぁ……
- 主人公:
- そのため息と同時にシデンの表情はほんの少しだけ柔らかくなった。
- クノイチ・シデン:
ふん……これから敵対しそうじゃった相手に言う言葉か?
- …でも、まだ敵じゃないだろ?
- クノイチ・シデン:
……ははっ……
- クノイチ・シデン:
全く…調子が狂う……
- クノイチ・シデン:
わかった。こやつらに茶でも出しておこう。