


シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- クノイチ・シデン:
- 儂はそれから何度繰り返したじゃろうか?
- クノイチ・シデン:
- 儂は何度もあの子たちと出会い、鍛え……
- クノイチ・シデン:
- 何度もあの子たちの温かさに触れ……
- クノイチ・シデン:
- 何度もあの子たちを助け、時に助けられた。
- クノイチ・シデン:
- じゃが儂は……最終的にあの子たちを何度も何度も繰り返し……
- クノイチ・シデン:
- 斬り殺した。
- クノイチ・シデン:
- 殺さずとも、別の要因で死なせた。
- クノイチ・シデン:
- じゃが…一番あの子たちを殺したのは儂じゃった……
- クノイチ・シデン:
- エンディングを何通り…いや、何十通りも撮影するために……
- クノイチ・シデン:
- たかが…それだけのために…
- クノイチ・シデン:
- 優しさと決して折れない芯を持ったスミレ…
- クノイチ・シデン:
- 未熟じゃったが、それゆえ強さへの渇望は人一倍あり、
儂が教えるムラサキ流の神髄をみるみる吸収していった。 - クノイチ・シデン:
- オウカやハツナと戦う時は、いつも辛そうな顔で戦っておった。
- クノイチ・シデン:
- 記憶をなくしても姉としての想いを持ち続けたハツナ…
- クノイチ・シデン:
- 言葉を上手く紡げぬとも、常にスミレに対し深い愛情を向けておった。
その愛情は儂にも向けられ…出会うたびに儂は救われた。 - クノイチ・シデン:
- そして、幾度も敵として相対せねばならなかったオウカじゃが…
- クノイチ・シデン:
- 何度か儂らの仲間となることがあった。自分を不出来な母じゃと言っておったが…
- クノイチ・シデン:
- 何が不出来じゃ…娘を守るためにすべてを捨てることが出来る母なぞ、
そうそうおらん。 - クノイチ・シデン:
- まぁ、くノ一としては不出来かもしれんな。
テンゲツの幻術などにかかりおってから…… - クノイチ・シデン:
- 本当に儂の可愛い弟子たちじゃった……
- クノイチ・シデン:
- じゃから…人間に対しての感情は憎しみしかない。
- クノイチ・シデン:
- これが物語であればきっと全ての撮影が終わったあと、
“大戦乱”のスミレのように人間への復讐が始まるのじゃろう。 - クノイチ・シデン:
- …当然、何も出来なかった。儂はバイオロイドじゃからな。
人間には手は出せん。 - クノイチ・シデン:
- 心が壊れてたとしても、命令されれば自害することも許されない。
- クノイチ・シデン:
- 実に哀れな存在じゃ。
- クノイチ・シデン:
- そして、程なくして伝説は大戦乱第三部をヒットさせ、
エンターテインメント業界において不動の地位を手に入れた。 - クノイチ・シデン:
- そのおかげで儂を含む大戦乱の登場キャラクターたちは、
伝説社の人間たちに丁重に扱われるようになり… - クノイチ・シデン:
- プロモーション用に作られたスミレたちと再会することが出来た。
- クノイチ・シデン:
- それからの日々はバイオロイドにしては幸せと呼べる日々じゃった。
- クノイチ・シデン:
- じゃが、それも……
- 滅亡前、新宿最終決戦
- クノイチ・シデン:
オウカ、スミレ、ハツナ!
- クノイチ・エンライ:
初代様!
- クノイチ・シデン:
臨時指揮所がやられた…撤退するぞ。
- クノイチ・エンライ:
命令が出たのですか!?
- クノイチ・シデン:
いや……儂の判断じゃが……今代わりに指揮する者もおらん。
- クノイチ・シデン:
このまま戦っても……死ぬだけじゃ。
- クノイチ・シデン:
儂はおぬしたちを失いたくない……
いくぞ。 - クノイチ・エンライ:
わかりました。ハツナ、スミレ、撤退です。
- クノイチ・ゼロ:
はい―
- クノイチ・ゼロ:
……え?
- クノイチ・エンライ:
え?
- クノイチ・ゼロ:
うっ……油断したでござる……
- クノイチ・エンライ:
スミレ!!!
- クノイチ・シデン:
スミレ……腹を……
しかし…大丈夫じゃ、この程度…修復室に連れていけば治せる。 - クノイチ・シデン:
安心せい……儂が連れていこう。
- クノイチ・エンライ:
いえ、初代様、わたくしが連れていきます。
- クノイチ・エンライ:
初代様は他の方たちの支援をしてあげてください。
- クノイチ・シデン:
……
- クノイチ・シデン:
わかった……くれぐれも……油断するなよ…
- クノイチ・エンライ:
はい。
- クノイチ・カエン:
母上、師匠…大丈夫、私も、いる。
- クノイチ・シデン:
わかった。
- クノイチ・エンライ:
行きましょう、ハツナ。
- クノイチ・シデン:
頼んだぞ……
- クノイチ・シデン:
ふぅ……
- クノイチ・シデン:
こんな戦いで……誰も死んではならん……
- クノイチ・シデン:
さて、では……次は向こうで孤立しておる者たちを…―
- クノイチ・シデン:
は……?今の音は……
- クノイチ・シデン:
オウカ!
- クノイチ・エンライ:
初代様…………ぐふっ……!
- クノイチ・シデン:
なぜじゃ……なぜ……、おぬし……油断せぬと……
- クノイチ・シデン:
(体の半分が吹き飛んでおる……スミレも……ハツナも……
爆発をもろに受けて……) - クノイチ・シデン:
くっ……
- クノイチ・エンライ:
す、すみ…れ…は……?目が…よく見えなくて…
- クノイチ・シデン:
大丈夫じゃ、向こうで倒れておる……
ハツナと一緒に心配そうに……見ておるぞ…… - クノイチ・エンライ:
よかった……
- クノイチ・エンライ:
わたくしは……もうダメそう…ですね……
- クノイチ・エンライ:
…………もうし…わ……
- クノイチ・シデン:
オウカ…くノ一として…母として…ご苦労じゃった。
ゆっくりと…眠れ…… - クノイチ・シデン:
あとは儂が……何とかする……任せろ……
- クノイチ・エンライ:
ありが……とう……ござ……
- クノイチ・エンライ:
…
- クノイチ・シデン:
……
- クノイチ・シデン:
くっ……!ぐぅ……!
- クノイチ・シデン:
なぜじゃ……なぜこの子たちが……こんな目に……遭わねばならん……!!
- クノイチ・シデン:
……
- クノイチ・レイ
62号:
シデン様!生き残っている部隊が撤退を始めました。今本社で防備を固めて……
- クノイチ・レイ
62号:
エンライ様……
- クノイチ・レイ
62号:
カエン…ゼロ……
- クノイチ・シデン:
なぜじゃ……なぜ儂は……守ることが出来んのじゃ……
- クノイチ・シデン:
なぁ…教えてくれ…レイ……
- クノイチ・シデン:
儂はなぜ……この子たちの死を何度も……何度も……
見なければならんのじゃ…… - クノイチ・シデン:
- …もう儂はこの子たちを失いたくない……
- クノイチ・シデン:
- …じゃから……
- クノイチ・シデン:
オウカ、儂は…あえて人間がいるこの場で言おう。
- クノイチ・シデン:
そのオルカの司令官……おぬしの殿は確かに素晴らしい人間かもしれん……
- クノイチ・シデン:
じゃが……それはその人間のただの一面に過ぎん。
- クノイチ・シデン:
いつか必ず……必ず……その悪性を発露する時が来る……
- クノイチ・シデン:
人間の本質は“魔”じゃ。
- クノイチ・シデン:
儂は……再び会えたおぬしたちを失いたくない……
- クノイチ・シデン:
じゃからオウカ、スミレ、ハツナ……オルカを捨て、儂のもとへ来い。