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Transcription
- クノイチ・シデン:
- それから儂は確かに強くなった。
小さな鉄虫の群れ程度なら単独で壊滅させることが出来るほどに…… - クノイチ・シデン:
- じゃが、それだけじゃった……
- クノイチ・シデン:
- 儂は強さと引き換えに“普通”というものを失った。
- クノイチ・シデン:
- 全ての感覚が文字通り遅くなった。
- クノイチ・シデン:
- しばらくはまともに喋ることが出来ずに苦しんだ。
- クノイチ・シデン:
- 痛みの感じ方も変わり、呼吸すら下手くそになった。
- クノイチ・シデン:
- そして、そんな苦痛と引き換えに戦況が好転してくれるはずもなく……
- クノイチ・シデン:
- じりじりと鉄虫に数で押され……
- クノイチ・シデン:
- 追い詰められた伝説は……ついに自衛隊の兵力を当てにしだし、
それも無駄に消耗…… - クノイチ・シデン:
- 政府は完全に機能を停止し……
- クノイチ・シデン:
- ヨシミツもいつの間にか行方不明になった。
- クノイチ・シデン:
- 誰かがヨシミツは逃げたと言っておったが……
儂は良いシーンを撮ろうとして鉄虫に殺されたんじゃろうと思っておる…… - クノイチ・シデン:
- とにかく……
- クノイチ・シデン:
- そんな風に悪いことが重なって……
- クノイチ・シデン:
- 伝説は新宿での最終決戦に臨んだが、まともな指揮官もおらん組織じゃ……
当然敗北した。 - クノイチ・シデン:
- そのせいで辛うじて存在していた指揮系統も崩壊……
- クノイチ・シデン:
- 生き残った儂らは伝説の本社で籠城戦に近い状況になっておった。
- デンセツ社員:
もうここも駄目だ……
- デンセツ社員:
会長もいない、お偉方も逃げたか死んだかして……
- デンセツ社員:
ここに残ってるのはただの民間人とバイオロイドだけ……
- クノイチ・シデン:
そう…じゃな……しかも…包囲されてしまっとるしの…
- デンセツ社員:
うぅ…言うな……
- クノイチ・シデン:
まぁ……おぬしもよく頑張ってきた……
- クノイチ・シデン:
数カ月前はヨシミツに……泣かされておったというのに。
- クノイチ・シデン:
今じゃ……ここをまとめる指導者の一人じゃ……
- デンセツ社員:
それは上司がいなくなったから僕がやってるだけで……
- クノイチ・シデン:
それでも……よくやっとると思うぞ。
- デンセツ社員:
戦記物は好きだから……その知識がたまたま役立っただけ……
- デンセツ社員:
でも……だからこそ分かる。もうここもおしまいだ。
- クノイチ・シデン:
……
- デンセツ社員:
まだ…地方の方は鉄虫が少なくて、生存者も多いらしい……
- デンセツ社員:
知ってる?北海道には伝説が作った巨大スタジオがあるんだ。
- クノイチ・シデン:
それは…初耳じゃ。
- デンセツ社員:
鉄虫の侵攻が始まる直前に完成したからね……
- デンセツ社員:
シデン…僕はまだ死にたくない。
- クノイチ・シデン:
……
- デンセツ社員:
だから、この包囲網を突破する。
- デンセツ社員:
この地図を見てくれ。
- デンセツ社員:
昨日、レイたちに偵察をさせたら…この場所はまだ建物と地形のせいか
鉄虫の数が少なかった。 - デンセツ社員:
複数の地点に陽動をかけて、鉄虫を引き付けているうちにみんなを脱出させる。
- クノイチ・シデン:
- その“みんな”の中にバイオロイドが入っていないのは…聞くまでもない。
- デンセツ社員:
とりあえず本社にある車全部を使って脱出するから、
護衛はくノ一とかアタランテとか…足が速くて、 敵への対処が得意な奴らにやってもらう。 - デンセツ社員:
その指揮はシデンがやってくれ。
- デンセツ社員:
陽動は残った魔法少女とヴィランたちにやらせよう。
- デンセツ社員:
そしてこことここに爆弾を設置して……
あっ、爆弾はくノ一たちに設置してもらうよ。 - クノイチ・シデン:
脱出できた後…陽動していた者たちは…どこへ集結させる?
- デンセツ社員:
え?
- クノイチ・シデン:
……
- デンセツ社員:
いや、死ぬまで敵を引き付けてもらうから……
- クノイチ・シデン:
……
- クノイチ・シデン:
死ぬまでか……
- デンセツ社員:
とにかく!ここを脱出して港まで行けば、伝説が保有してる船に乗れる。
- デンセツ社員:
僕の権限で手配できたんだ。
- デンセツ社員:
それで北海道のスタジオ…Dエンタードームに行く。
- デンセツ社員:
そこなら色々と設備が整ってるし、態勢を立て直せるはず。
- クノイチ・シデン:
……
- クノイチ・シデン:
立て直して…どうするのじゃ。
- デンセツ社員:
そりゃ…そこを拠点にして……戦力を増やして……
- クノイチ・シデン:
………
- デンセツ社員:
ああ、とにかく!まずはここを脱出しないと話にならないだろ。
- デンセツ社員:
しっかり頼むぞ。この作戦が成功したら、しばらく戦力も減るんだから……
- デンセツ社員:
休みなんかないからな。忙しくなるぞ。
- クノイチ・シデン:
……わかった……
- クノイチ・シデン:
- 数日後
- デンセツ社員:
3…2…1……
- デンセツ社員:
作戦開始。
- クノイチ・シデン:
- そうして脱出作戦が始まった。
- デンセツ社員:
恐らく数分もしたら鉄虫が陽動にかかって移動ルートが手薄になる。
- デンセツ社員:
そのタイミングで一気に突破する!
- デンセツ社員:
レイ、生存者は全員車に乗り込んだか?
- クノイチ・レイ
62号:
はい。トラック、乗用車に全員乗り込みました。
- デンセツ社員:
僕の装甲車の準備はいいか?
- クノイチ・レイ
62号:
大丈夫です。
- デンセツ社員:
よし、先行してるくノ一たちから連絡が来たら出発する!
- クノイチ・ハガネ
130号:
『こちらハガネ。予定ルート上の鉄虫が移動し、いなくなりました!』
- デンセツ社員:
ははっ!作戦通りだ……
- デンセツ社員:
僕は天才かよ……
- クノイチ・シデン:
……待て、少し様子がおかしい……
- デンセツ社員:
え?何が……
- クノイチ・シデン:
陽動しているはずの方向から……戦闘音が…聞こえん……
- デンセツ社員:
戦闘音?
- デンセツ社員:
確かに少し静かな気がするけど……陽動地点とは結構距離があるだろ。
そんなことより、ぐずぐずしてたら奴らに勘付かれるかもしれない。 - クノイチ・シデン:
じゃが……
- デンセツ社員:
全員!出発!
- デンセツ社員:
シデン!とにかく不安ならお前が完璧に護衛しろ!
- クノイチ・シデン:
……
- クノイチ・シデン:
…!?
- デンセツ社員:
爆発!?近いぞ!!
- クノイチ・レイ
62号:
先頭車両が破壊されました!!
- クノイチ・レイ
62号:
鉄虫です!!
- デンセツ社員:
そんな!陽動は!?
- クノイチ・レイ
62号:
分かりません!
- クノイチ・レイ
62号:
鉄虫がここに集まってきています!!
- デンセツ社員:
うっ……うぐ……くっ……
- クノイチ・シデン:
……どうする。
- デンセツ社員:
もう後には引けないだろ……
- デンセツ社員:
予定に変更はない!僕も出発する!シデン!護衛しろ!
- クノイチ・シデン:
……