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Transcription
- 無敵の龍:
セントオルカの回収だが、海路でホッカイドウに向かうとすると
少し大ごとになるかもしれないな。 - やっぱりか…
- 無敵の龍:
うむ。セントオルカの大きさ的に小型高速艇を使うわけにもいかない。
- 無敵の龍:
そうなれば、大型の輸送艦を使うことになるが……
それだと単独で向かうわけにもいかなくなる。 - 無敵の龍:
護衛艦、砕氷艦など…他にも何隻か同行させる必要がある。
- 確かに大ごとだな…
- 主人公:
- 艦がそれだけ動くとなると、自然と隊員たちも
大勢動かさなきゃならないだろう。 - レモネードベータ:
それに、以前から北アメリカ大陸の鉄虫たちの攻勢も強まっていますから、
北西航路を使うならそれなりに戦闘の準備をして向かわないと危険です。 - 無敵の龍:
となると北極海航路を通りたくなるが……
そちらは氷に覆われている可能性が高い。 - 無敵の龍:
以前は地球の温暖化でいつでも通れるようになるのでは?と
皮肉を言われていたが…… - 無敵の龍:
人間が滅亡したことで温暖化も緩やかになったからな。
- 主人公:
- 人手も時間も何もかもが かかるということか……
- うーん…
- 無敵の龍:
だが、セントオルカを回収することで
将来的にオルカの戦力が向上するのも確かだ。 - 無敵の龍:
だから小官も反対はしない。そなたが決めればすぐに準備しよう。
- 主人公:
- 決して簡単だと思っていたわけではないが、
そこまで大掛かりの作戦になるなら悩んでしまう。 - 主人公:
- 俺が天井を仰ぎながら考えていると、誰かが部屋の扉をノックした。
- ドクター:
お兄ちゃん!入ってもいい?
- いいよ。
- ドクター:
わあ、みんな難しそうな顔してるね?
- レモネードベータ:
今、セントオルカ回収作戦について話してるんです。
- ドクター:
え?行き詰ってる感じ?
- 行き詰ってるというか、思ったより大掛かりになりそうで。
- 主人公:
- 俺はさっきまで話していた内容をドクターに説明した。
- ドクター:
ふむふむ。そういうことか……
- ドクター:
だったら、いっその事セントオルカに自分で帰ってきてもらうのはどうかな?
- 無敵の龍:
む?それはどういう意味だ?
- ドクター:
うん、私もその話をしようと思ってきたんだ。
- ドクター:
ちょっとモニターに資料を映すね~
- ドクター:
セントオルカの動力源なんだけど突貫工事で作った関係で大型バッテリーに
交換してたんだよね。 - ドクター:
だから、ホッカイドウに行ってバッテリーを交換するか充電するかすれば
セントオルカは飛んで帰ってこれるはずだよ。 - ドクター:
多分、格納庫が生きてれば普通に充電できるし、それが出来なくてもオルカで
開発した高性能バッテリーを持っていけばちゃんと動くと思う! - ドクター:
海に近い場所だったし、一度海に出て高高度に上がれば、
鉄虫にも攻撃されずに帰ってこれると思うんだよね。 - 主人公:
- モニターにはノボリベツから海に出て、北極方面へ向かうセントオルカの
予定航路が表示されていた。 - 無敵の龍:
確かに、これなら輸送艦も護衛艦も要らないな。
- レモネードベータ:
そうですね。それでも艦は使うことになるので、
それなりの準備は必要じゃないですか? - じゃあ、オルカ号で行く?
- 無敵の龍:
それが一番簡単かもしれないが、オルカ号は司令官と同じで
オルカという組織の象徴だ。 - 無敵の龍:
余程の事でもない限り、これほどの長距離を動かすのは控えた方がいい。
- だよなぁ…
- ドクター:
一つ提案してもいい?
- レモネードベータ:
提案?
- ドクター:
うん、バッテリーを持って飛んでいってもらうのはどうかな?
- ドクター:
ロクお兄ちゃんに!
- RF87ロク:
話はドクターより伺っております、閣下。
- 急にお願いしてごめんな?
- RF87ロク:
いえ、閣下のお役に立てるということであれば恐悦至極です。
- スターリング:
バッテリーは今準備中で、各種装備の整備が終わればいつでも出発できます。
- RF87ロク:
ありがとうございます。私の性能を最大限発揮し、
セントオルカを無事閣下の元まで導きましょう。 - ちょっと遠いけど、頼むね。
- 主人公:
- 俺が言うと、ロクはうやうやしくお辞儀をする。
- スターリング:
……
- どうした?
- スターリング:
あ、いえ、ロクさんってちょっとハーカに似てるなって……
- え?
- RF87ロク:
え?
- 主人公:
- 似てる…かぁ?
- スターリング:
もちろん外見は全然違いますよ。でも、ロクさんって結局、
ハーカと同じブラックリバーの極秘技術の塊じゃないですか? - スターリング:
そう考えると、概念的にハーカに似てませんか……?
- RF87ロク:
……確かに私はブラックリバーテクノロジーの結晶ですが……
- スターリング:
あ……でも失礼でしたよね……
ロクさんはあのアンヘル・リオボロス会長が直々に製作を命じられた機体で… - スターリング:
ハーカは頭がおかしい設計者たちが好き勝手に作った飛行船ですもんね…
- RF87ロク:
いえ、ハーカは鉄の塔出現の際、オルカを救ってくださったブラックリバーの
誇りです。卑下なさらないでください。 - RF87ロク:
私はただアンヘル公に仕え、アンヘル公の死を見届けただけの元墓守……
- RF87ロク:
そして、今は閣下に忠誠を誓って仕える一人の執事として、
オルカのために、閣下のために…献身している最中です。 - RF87ロク:
そんな私と比べれば、ハーカの方がオルカに貢献していると言えるでしょう。
- ロクもすごく貢献してくれてるよ。
- RF87ロク:
勿体なきお言葉…
- 主人公:
- ロクは執事らしく胸に手を当てて頭を下げた。
- スターリング:
私もあなたのようなブラックリバーの最高傑作にハーカを褒めていただいて
本当に嬉しいです。 - スターリング:
私もオルカのメカニックとして、オルカに貢献できるよう頑張ります!
- RF87ロク:
では、私も同じブラックリバーの天駆ける者として、
彼女の分もオルカに貢献できるよう励むとしましょう。 - スターリング:
ハーカの分も……
- 主人公:
- そう言うとスターリングは何かを決心したように頷いた。
- RF87ロク:
では閣下、出発前の整備がありますので……
- うん。抜かりないようにしっかり整備してきて。
- RF87ロク:
はい、失礼いたします。
- スターリング:
……
- 主人公:
- スターリングのロクを見送る目はどこかキラキラと輝いているように見えた。
- 主人公:
- そして、彼女はすぐに口を真一文字に閉じて、フンスと鼻を鳴らした。
- どうした?何か考え事?
- スターリング:
いえ、ちょっと……前から考えていたことがありまして……
- スターリング:
……でも、大丈夫です。
- スターリング:
ただの妄想なので……気にしないでください。
- そう?なんだか気になるな……
- スターリング:
本当に大したことじゃないので……
- 主人公:
- 俺の経験上、こういうことは出来れば聞いてあげた方がいいことが多い……
- う~ん…嫌じゃなかったら教えてほしいかなぁ?
- 主人公:
- 俺が言うと、スターリングは顔を赤くしながら口を開いた。
- スターリング:
えっと……その……ロクさんを初めて見た時から、
ロクさんを私好みにカスタムする妄想をしてたんです…… - おお……
- 主人公:
- カスタム、いい響きだ……
- スターリング:
別にそういう提案がしたいとかじゃないですよ?ただ妄想してただけです。
- スターリング:
でも、さっきロクさんと話をしているうちにその妄想が広がって、
一ついいアイデアが浮かんだんです。 - いいアイデア?
- スターリング:
はい。もともと考えていたカスタム案にハーカっぽさを足してみたら
どうだろうって。 - 解体者アザズ:
いいですね。
- うわっ!?
- 主人公:
- びっくりしたぁ………
- やあ…アザズ……
- スターリング:
びっくりした……こんにちはアザズさん。
- 解体者アザズ:
驚かせてしまいましたか?すみません。
- 解体者アザズ:
話が終わってから声をかけようと思っていたんですが、
スターリングさんが面白いことを言い出したので、つい。 - 解体者アザズ:
それより、ロクのカスタム…いいですね。
- スターリング:
いや、ただ妄想してるだけですよ?
実際にカスタムしたいとかそういうわけじゃ…… - 解体者アザズ:
私はよく妄想したものを実際に作ったりしていますよ?
- それはアザズだけだよ……
- 主人公:
- 他の子たちは一応ちゃんと計画書を書いて許可を求めてくれる……
まぁ、アザズのそういう所はもう慣れたけど…… - 主人公:
- それに計画書はちゃんと書くようになった。
書くようには…… - 解体者アザズ:
そうですか。でも、頭の中にある いいアイデアは設計図でもいいので
形にしておくべきです。 - 解体者アザズ:
あとで思わぬかたちで役に立つことがありますから。
- 俺もそのカスタム案、見てみたいな。
- スターリング:
……いいんですか?
- 設計するだけならいいんじゃない?
- 主人公:
- アザズはそんな設計図なんてもういっぱい作ってると思うし……
- 実際にカスタムするかどうかはロクの意思次第だし。
- スターリング:
ありがとうございます。完成したら一番にお見せしますね。
- 主人公:
- スターリングは嬉しそうに歯を見せて笑った。
- 解体者アザズ:
ふふふ、何か困ったことがあればいつでも言ってください。
相談に乗ります。 - スターリング:
あ、はい。ありがとうございます。
- 主人公:
- アザズに相談……
- 主人公:
- ダメだとは言わないが、なんだかとっても不穏なワードにしか聞こえない。
- スターリング:
嬉しいです。あの解体者アザズにアドバイスを貰えるだなんて……
- 主人公:
- こんなに喜んでるし…とりあえず、やんわりと先にフォーチュンに
相談するように言っておくか…… - スターリング:
あ、でも私みたいなAGS開発の素人が相談に乗ってもらうだなんて……
本当にいいんですかね? - 解体者アザズ:
もちろんです。時として専門外の人の意見がインスピレーションとなることも
ありますから。 - 解体者アザズ:
今からどんなアイデアが浮かぶのか楽しみです。
- 主人公:
- 俺は今からどんなアイデアが浮かぶのか怖いです……