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Transcription
- 数カ月後…
- クノイチ・レイ:
冷凍忍法!千年華!
- クノイチ・カエン:
燃え上がる焔のように……
- クノイチ・レイ:
私の冷気が一瞬で溶かされる…!?
- クノイチ・レイ:
これが、お前の秘技……
- クノイチ・カエン:
ううん。
- クノイチ・カエン:
これはただ剣、構えてるだけ。
- クノイチ・レイ:
な……!
- クノイチ・カエン:
秘技は今から。
- クノイチ・カエン:
火神降臨。
- クノイチ・レイ:
ぎゃああァァァァァァアああ!!!
- クノイチ・レイ:
熱い!熱いぃぃ!いやああああ……!
- クノイチ・レイ:
やだあああ……!やだ!死にたく……ない……
- コウゲツ:
我の動きについて来られるか?
- クノイチ・ゼロ:
く……確かに速い…
- コウゲツ:
目で追うことも叶わんだろう!
- コウゲツ:
このまま何が起きたかも分からぬまま死ね!
- クノイチ・ゼロ:
いや?
- クノイチ・ゼロ:
残念でござるが……
- クノイチ・ゼロ:
速いだけで目で追うことも追いつくことも出来るでござる!!
- コウゲツ:
何!?いつのまに我の目の前に……!?
- クノイチ・ゼロ:
覚悟!
- コウゲツ:
……!?
- コウゲツ:
あ…あ………あぐ……
- クノイチ・ゼロ:
もう首は繋がってないでござるよ。
- クノイチ・ゼロ:
大したことなかったでござるな。
- エイゲツ:
よくぞ俺をここまで追い詰めた!
- エイゲツ:
だが、ここからは俺の領域よ!
- クノイチ・ゼロ:
負け惜しみを……!
- クノイチ・カエン:
一気に、終わらせる。
- クノイチ・カエン:
……いくよ。
- クノイチ・ゼロ:
はい……!
- エイゲツ:
動くな!
- クノイチ・カエン:
うっ!?
- クノイチ・カエン:
動け…ない?
- クノイチ・ゼロ:
一体何が……
- エイゲツ:
体が地面に縫い付けられたように動けまい!
ここは俺の領域だと言っただろうが! - エイゲツ:
俺の影忍法は…闇があればどんなことでもできる!
- エイゲツ:
この部屋に入った瞬間からお前たちの負けは決まっていたのだ!
- エイゲツ:
ギャハハハハハ!
- クノイチ・カエン:
油断…した……
- クノイチ・ゼロ:
どうにかして、術の解除を……
- エイゲツ:
足掻いても無駄無駄……
- エイゲツ:
くくく……
- エイゲツ:
さて、どうしたものか。
生きたままじわじわと体を切り刻むのもいいが…… - エイゲツ:
まずはその艶やかな体を味わうのもいいな。
- クノイチ・カエン:
……!
- クノイチ・ゼロ:
やめろ……!拙者に触るな!
- エイゲツ:
くくく……まずはそうだな、カエン、目の前でお前の妹をじっくりと―
- ???:
間抜けめ。敵はさっさと仕留めんか。
- エイゲツ:
何奴!?
- クノイチ・シデン:
咆えろ雷神!
- エイゲツ:
雷だと!?しまった!影の領域が!!
- クノイチ・カエン:
術が解けた…?
- クノイチ・ゼロ:
動けるようになったでござる!
- エイゲツ:
ちぃ!!
- エイゲツ:
ここは退かせてもらう!
- クノイチ・ゼロ:
ま、待て!
- クノイチ・シデン:
深追いはするな。
- クノイチ・シデン:
今は夜じゃ、室内でなくともヤツにとって有利な戦場じゃ。
- クノイチ・ゼロ:
た、たしかに……
- クノイチ・カエン:
油断した……あぶなかった……
- クノイチ・シデン:
まだまだじゃな?奴が変態で助かったの。
- クノイチ・ゼロ:
うう……
- クノイチ・シデン:
まぁ、苦戦するのも仕方ないかもしれぬな……奴はかなりの手練れじゃ。
- クノイチ・シデン:
ムラサキ流との戦いに慣れておる。
- クノイチ・ゼロ:
……次こそは……
- クノイチ・シデン:
まぁ、待て。奴はおぬしらのことを知り尽くしておる。
- クノイチ・シデン:
あとで儂が直接相手をした方がよかろう。
- クノイチ・シデン:
儂らの真の敵の正体と居所がわかった。
- クノイチ・ゼロ:
ほ、本当にござるか!?
- クノイチ・シデン:
うむ。
- クノイチ・カエン:
敵、誰?
- クノイチ・シデン:
クノイチ・テンゲツ……
- クノイチ・シデン:
じゃが、世間ではこう呼ばれておる。
- クノイチ・シデン:
“幾千夜の方”
- クノイチ・ゼロ:
え…?いくちよのかたって…
- クノイチ・ゼロ:
その名は、アシカガ将軍の側室では……
- クノイチ・シデン:
そうじゃ……
- クノイチ・シデン:
アシカガ将軍の周辺がキナ臭くなった時期、
将軍の嫡子が亡くなった時期…… - クノイチ・シデン:
それらを総合的に考えれば自ずとおぬしたちが襲われ、
オウカがおかしくなった理由も分かる。 - クノイチ・シデン:
オウカもまた将軍の側室じゃからな……
- クノイチ・シデン:
自分の子を跡継ぎにするために、正室も側室も関係なしに殺しまくったのじゃろう。
- クノイチ・シデン:
もしくは単純に権力欲に飲まれたか……
- クノイチ・シデン:
どちらにせよ下らん。
- クノイチ・カエン:
でも、敵の正体、分かった。
- クノイチ・カエン:
あとは、殺すだけ。
- クノイチ・ゼロ:
はい。拙者は拙者の復讐を果たし、母上を救うのみでござる。
- クノイチ・シデン:
いい顔をするようになったの。
- クノイチ・シデン:
もう立派なくノ一じゃ。
- クノイチ・ゼロ:
それはだって……師匠に鍛えられましたから。
- クノイチ・カエン:
師匠、いなかったら、カエンたち多分死んでた。
- クノイチ・カエン:
ありがとう。
- クノイチ・シデン:
そういうのは目的を達してから言うものじゃ。
- クノイチ・シデン:
このたわけどもが。ふふふ……
- クノイチ・ゼロ:
とうとう城に乗り込む日が来たのでござるな……
- クノイチ・カエン:
カエンたち、あれからもツキカゲの忍者たち倒して、強くなった。
- クノイチ・カエン:
きっと、テンゲツにも、勝てる。
- クノイチ・シデン:
当たり前じゃ、誰が鍛えたと思っておる。
- クノイチ・シデン:
ムラサキ流の始祖じゃぞ?
- クノイチ・シデン:
儂から直々に教えを受けた者はそうはおらん。
- クノイチ・シデン:
慢心せねば負けることはない。
- クノイチ・カエン:
うん。慢心、しない。
- クノイチ・ゼロ:
では、そろそろ行きましょう……
- クノイチ・シデン:
うむ。おそらく城の中にはまだ何人かツキカゲ流の忍者がおるじゃろう。
- クノイチ・シデン:
気を引き締めろ。いくぞ。
- クノイチ・ゼロ:
はぁ…はぁ……
- クノイチ・カエン:
ふぅ……
- クノイチ・ゼロ:
これで4人目でござるか……一体どれだけ待ち構えているでござるか……
- クノイチ・シデン:
いやもうそろそろ最上階じゃ。
- クノイチ・シデン:
敵もほとんど残っておらんじゃろう。
- クノイチ・シデン:
今倒したこいつもツキカゲ流のナンバー2じゃ。
- クノイチ・シデン:
あとはもう雑魚か、テンゲツ……
- クノイチ・シデン:
考えたくはないが操られたオウカしかおらんじゃろうな……
- クノイチ・ゼロ:
……母上……
- クノイチ・カエン:
……
- クノイチ・シデン:
まぁ、最悪の場合の話じゃ…まだそうとは決まっておらんじゃろ?
- クノイチ・シデン:
ここでウダウダしていてもしょうがない。
- クノイチ・ゼロ:
そうですね……
- クノイチ・カエン:
いこう。
- クノイチ・ゼロ:
姉上……
- クノイチ・カエン:
母上、来た時は思い出させればいい。
- クノイチ・カエン:
カエンも、スミレのおかげで、ポカポカする気持ち、思い出せた。
- クノイチ・カエン:
だから、大丈夫。
- クノイチ・ゼロ:
はい…!きっと何とかなるでござる!
- クノイチ・ゼロ:
行きましょう!
- クノイチ・ゼロ:
この扉でござるな。
- クノイチ・シデン:
ハツナ。
- クノイチ・カエン:
うん。扉、斬る。
- クノイチ・カエン:
……
- クノイチ・ゼロ:
……
- クノイチ・シデン:
最悪の場合になってしもうたな……
- クノイチ・カエン:
あれが……
- クノイチ・ゼロ:
母上……
- クノイチ・エンライ:
来ましたね。
- クノイチ・シデン:
確認するが、儂らをどうするつもりじゃ?
- クノイチ・エンライ:
これは異なことを……もちろん、殺すつもりでございます。
- クノイチ・シデン:
ふむ。
- クノイチ・シデン:
この二人はおぬしの娘じゃが、それでもか?
- クノイチ・エンライ:
娘……?わたくしには娘はおりませぬ。
- クノイチ・エンライ:
つまらぬ冗談はおやめください。
- クノイチ・ゼロ:
母上……
- クノイチ・シデン:
ちなみに儂のことは覚えておるか?
- クノイチ・エンライ:
知りません。ただ、殺せと仰せつかっております。
- クノイチ・シデン:
そうか。わかった。
- クノイチ・シデン:
スミレ、ハツナ。
- クノイチ・カエン:
うん。
- クノイチ・ゼロ:
はい。
- クノイチ・シデン:
儂がオウカを抑える。ここは儂に任せて上に行け。
おぬしたちにはちと分が悪い。 - クノイチ・ゼロ:
で、でも……
- クノイチ・エンライ:
そんなことさせると思っているのですか?
- クノイチ・エンライ:
奥義…イカヅチ!
- クノイチ・シデン:
ふん。
- クノイチ・エンライ:
わたくしの必殺の剣を止めた……?
- クノイチ・シデン:
ほら、二人ともいけ。儂が負けるわけがなかろう?
- クノイチ・ゼロ:
……はい!
- クノイチ・カエン:
お願い。師匠!
- クノイチ・エンライ:
あなたは何者なのですか……!
- クノイチ・シデン:
ふん、テンゲツは大きな過ちを犯したようじゃな。
- クノイチ・シデン:
おぬしの記憶から儂のことまで消したことじゃ。
- クノイチ・シデン:
儂のことを少しでも覚えておったなら、戦いなど挑まんかったはずじゃ。
- クノイチ・エンライ:
くっ……!
- クノイチ・シデン:
おぬしが忘れた真のムラサキ流…見せてやろう。