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- “大戦乱~枯れ果てた室町の花~”

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  1. - “大戦乱~枯れ果てた室町の花~”

  2. - 第三部、開幕―

  3. クノイチ・ゼロ:

    ふぅ……あれでござるか。

  4. クノイチ・カエン:

    うん。見えてきた、室町城……

  5. クノイチ・ゼロ:

    まだ遠いでござるが……

  6. クノイチ・ゼロ:

    あんなに大きいんですね……拙者がいた城とは全く違うでござる……

  7. クノイチ・ゼロ:

    あそこに姉上を洗脳し、母上を殺した憎きアシカガ将軍がいるのでござるな……

  8. クノイチ・カエン:

    うん。

  9. クノイチ・カエン:

    …将軍、きっと強い…

  10. クノイチ・カエン:

    でも、大丈夫。私たち、一人じゃない。

  11. クノイチ・ゼロ:

    姉上……

  12. クノイチ・ゼロ:

    拙者との戦いの中で記憶を取り戻してくださって、本当によかったでござる。

  13. クノイチ・カエン:

    ううん…

  14. クノイチ・カエン:

    カエン、昔の記憶、ほとんどない。

  15. クノイチ・カエン:

    だけど…スミレを見ると、ポカポカした気持ち、思い出す。

  16. クノイチ・カエン:

    スミレは大切な妹……それを思い出せただけ。

  17. クノイチ・カエン:

    他に思い出せたこと、ほとんど…ない。

  18. クノイチ・カエン:

    だから、この記憶消したこと、許さない。

  19. クノイチ・カエン:

    カエンの最初の記憶、将軍が命令するところだった。だから、記憶を消したのは将軍。確実。

  20. クノイチ・カエン:

    母上は忍者一族の継承者だった…んでしょ?

  21. クノイチ・ゼロ:

    そうでござる…

  22. クノイチ・ゼロ:

    拙者たちの母上が忍者一族の継承者だと教えてくれたのは、姉上でござるよ。

  23. クノイチ・ゼロ:

    そして、母上は死んだとも言っていたでござる。

  24. クノイチ・ゼロ:

    でも、こうして姉上は記憶を消されて生きていた……ということは……

  25. クノイチ・カエン:

    うん。

  26. クノイチ・カエン:

    将軍が、カエンと同じように…母上を生き返らせて、操ってるかも。

  27. クノイチ・ゼロ:

    アシカガ将軍…!

  28. クノイチ・ゼロ:

    拙者がこの手で必ず討ち取り……復讐を果たす!

  29. クノイチ・カエン:

    うん。

  30. クノイチ・カエン:

    一緒に、戦おう。

  31. クノイチ・ゼロ:

    城に近付くにつれ、人目も多くなってきたでござるな。

  32. クノイチ・ゼロ:

    そろそろ屋根に上がって移動した方がよさそうでござる。

  33. クノイチ・カエン:

    ……

  34. クノイチ・ゼロ:

    姉上?

  35. クノイチ・カエン:

    確かに屋根、上るのが正解。

  36. クノイチ・カエン:

    でも……

  37. クノイチ・カエン:

    それはどの忍者にとっても同じ。

  38. クノイチ・ゼロ:

    どの忍者にとっても…

  39. クノイチ・カエン:

    うん。

  40. クノイチ・カエン:

    屋根に上ったら、忍者に見つかる、かも。

  41. クノイチ・ゼロ:

    やっぱりまだ拙者は修行が足らぬでござるな……流石でござる。

  42. クノイチ・カエン:

    ふふん。

  43. クノイチ・カエン:

    カエン、くノ一歴、スミレより長い。

  44. クノイチ・ゼロ:

    それはそうでござるよ。拙者のくノ一としての基礎は姉上が教えてくれたのですから。

  45. クノイチ・カエン:

    ………

  46. クノイチ・カエン:

    ごめん、カエン、覚えてない。

  47. クノイチ・ゼロ:

    いいえ、いいんでござるよ。

  48. クノイチ・ゼロ:

    例え覚えていないとしても拙者が覚えています。そして、その話をして、また姉上に覚えてもらえばいいんでござる。

  49. クノイチ・カエン:

    うん。ありがとう。やっぱりその話を聞くと…心がポカポカ、するよ。

  50. クノイチ・ゼロ:

    姉上……

  51. ???:

    ふん。敵の本拠地に入ってるってのに、気楽なもんだね。

  52. クノイチ・カエン:

  53. クノイチ・ゼロ:

    うっ!?いつのまに……

  54. ???:

    動くな。

  55. ???:

    私に背中をとられるなんて…とんだひよっ子じゃないか。こんなやつに負けて絆されちまったのかい?カエン。

  56. クノイチ・カエン:

    誰……

  57. ???:

    ……あ~そっか……

  58. ???:

    あんたは何も知らずに今まで将軍様の剣客をやってたんだから……私らのことなんか知らないわよね。

  59. クノイチ・ハガネ:

    私はアシカガ忍軍が一人、ハガネ。

  60. クノイチ・ハガネ:

    残念だが、ここで死んでもらうよ!!

  61. クノイチ・ゼロ:

    くっ…!こんなところで…

  62. クノイチ・カエン:

    私が、させない!

  63. クノイチ・ハガネ:

    お~っと!あぶないあぶない……!

  64. クノイチ・ハガネ:

    流石カエン、くノ一としては二流でも、技の威力は侮れない。

  65. クノイチ・ハガネ:

    でも……

  66. クノイチ・ハガネ:

    お前たちはもうすでに私のカラクリ忍者たちに包囲されている!

  67. クノイチ・ゼロ:

    カラクリ忍者!?こ、こんなに……

  68. クノイチ・カエン:

    町の人、いない……ぜんぶ、偽物だった…?

  69. クノイチ・ハガネ:

    ふん。そうさ、最初からカラクリ忍者よ!

  70. クノイチ・ハガネ:

    そんなことも見抜けないなんて、やっぱり三流かぁ!

  71. クノイチ・ハガネ:

    さあ!嬲り殺される覚悟はいいかい!