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Transcription
- メルト:
- 夜を連れる少女。
- メルト:
- 私…“メルト”のプロジェクト名……
- メルト:
- 私が初めて目を覚ました時、すでにメルトを企画したという人物は
この世にはいなかった。 - メルト:
- 私が作られてしまったことを政府に告発しようとして殺されたそうだ。
- メルト:
- そして、私はすぐに人間様の洗脳に使われた。
- メルト:
- 私が洗脳した人間様たちは……
- メルト:
- 心を壊して幸せそうに死んでいった。
- メルト:
- 私はそれが羨ましかった。
- メルト:
- 私にとって現実こそが地獄だった。
- メルト:
- 夜を連れる少女
- メルト:
- 眠れない人のために夜を連れてくる……
- メルト:
- この名前をつけた方はきっと心優しい方だったのだろう。
でも、実際の私は…… - メルト:
- 地獄を連れていた。
- メルト:
……う…うぅ……
- 起きた?
- メルト:
…ふっ!?あっ……!?
- 主人公:
- メルトは慌ててパネルを探す。
- マスクはドクターに直してもらってる。
- だからもう喋って大丈夫だよ。
- 主人公:
- メルトは震える手でマスクを確認すると、ほっと息を吐いた。
- メルト:
本当に…いいのですか……?
- うん。
- メルト:
う…ううっ……!司令官様……!
- 主人公:
- メルトは俺の胸に飛びついて泣き始めた。
- メルト:
うぅ……!ありがとうございます…ありがとうございます……
- 今まで辛かったろ?
- メルト:
いいえ…司令官様を傷つける方がもっと辛いですから……
- ……
- メルト:
……でも……
- メルト:
ずっとこんな風にお話ししたかった……
- メルト:
これは……夢じゃありませんよね……
- 大丈夫。現実だよ。
- あっ…そうだ。
- 主人公:
- 俺はメルトに認識票を渡した。
正式にオルカの隊員であることを証明する認識票を。 - メルト:
…私が受け取ってもいいのですか?
- もちろん。オルカへようこそ…メルト。
- メルト:
ありがとうございます……司令官様……
- だから改めてメルトの口から聞かせてほしい。
- メルト:
……はい、何をお話しすればいいですか?
- メルトのことを。全部。
- メルト:
はい。司令官様……
- 主人公:
- それからメルトは自分のことを話してくれた。
- 主人公:
- メルトはその能力を悪用するために政府側の認可を受けることなく、
極秘裏に量産されることになった。 - 主人公:
- PECSの邪魔になる政府要人や政治家、ライバル企業のトップを洗脳、
暗殺するために。 - 主人公:
- そして、企画段階のメルトは確実に仕事をこなすよう自身の仕事に誇りを持ち、
相手の気持ちに寄り添う優しい性格でいるよう設計されていた。 - 主人公:
- その性格は…生産段階になっても修正されることはなかった。
すべては確実に洗脳させるために。 - 主人公:
- そんな性格のせいか、メルトモデルは任務をこなすうちに
必ず“人間を壊した”という罪の意識に苛まれたそうだ。 - 主人公:
- だが、メルトモデルは特別に生産コストが高かったわけでもなく……
その罪悪感で任務を遂行できなくなった個体は簡単に廃棄されたらしい。 まるで使い捨て用品のように。 - メルト:
…正直、人間様がいなくなったと聞いた時は安心してしまいました……
これ以上、人間様を壊さなくてもいいんだなって…… - メルト:
ですが、レモネードゼータに目を付けられて……
- メルト:
…司令官様を洗脳しろと命令されてオルカまでやってきました。
- メルト:
確かに命令はされました。ですが、ゼータに命令権があったわけではありません。
- メルト:
だから、私は命令に従わなかった。
- メルト:
司令官様とオルカのバイオロイドの皆さんは本当に幸せそうに過ごしていらした……
- メルト:
…滅亡前……私はたくさん人間様を壊しました。
- メルト:
そして、その人間様を慕っていたバイオロイドの方々の幸せも、
私が全て壊してしまった。 - メルト:
あんな人生は…もう嫌です……
- メルト:
…私はゼータではなく、司令官様に…あなたに従いたい。
- 主人公:
- ここでゼータの名前が出てくるわけか。
- ありがとう。
- メルト:
はい。あなたにこの気持ちを声で伝えることができて……本当に幸せです……
- そうだ、メルト。預かってるものがあるんだ。
- 主人公:
- 俺はメルトが目を覚ましたら渡してくれとLRLから頼まれていた手紙を
メルトに渡した。 - メルト:
ふふ……
- LRLは何て?
- メルト:
悪竜の呪縛から解放されたので、私に真名をつけてくださいました。
- お、いいね。
- メルト:
夢の悪魔だそうです。
- 夢?
- メルト:
人々に甘い夢をプレゼントする良い悪魔だそうです。
- 嬉しそうだね。
- メルト:
はい……もともと私は人間様に安眠を届けるために設計されましたから。
- 主人公:
- そういえば、最近アクアランドに新しい施設を作ってほしいって
要望があった気がする。 - メルト。
- メルト:
はい、司令官様。
- 良いことを思い付いたよ。
- メルト:
良いこと…ですか?
- 本当にしたいことをさせてあげる。
- メルト:
したいこと……
- セラピストとかやってみたくない?
- 隊員たちを癒してあげてほしい。
- メルト:
私が……いいのですか!?
- やってくれるんなら、すぐに準備させるよ。
- メルト:
やります!やらせてください!
- うん。わかった。
- 友達もたくさんできるよ。
- メルト:
友達……
- もう、寂しくないね。
- メルト:
はい……!司令官様!