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Transcription
- レモネードアルファ:
リリスさん、お忙しい所すみません。緊急の案件が発生しました。
- ブラックリリス:
何かあったんですか?
- レモネードアルファ:
まずリリスさんに資料を送りました。そちらを確認してください。
- ブラックリリス:
ふむ……洗脳、暗殺…なかなか危険な能力を持っているようですね?
ご主人様はこの方を受け入れると? - レモネードアルファ:
はい。監視をつければ大丈夫とのことでしたが、私としては色々と心配で……
- レモネードアルファ:
もしメルトが本気になれば、旦那様を洗脳するなんて簡単です。
- レモネードアルファ:
監視役をコンパニオンから出してもらおうと思っていますが、
まずは警護隊長のリリスさんから一度旦那様を説得してくれませんか? - ブラックリリス:
確かにそうですね……分かりました。
- レモネードアルファ:
旦那様、リリスさんを連れてきました。
- レモネードアルファ:
監視役の選定は彼女にお願いしました。
- レモネードアルファ:
ですが、やはりメルトを命令で縛りもせず監視だけつけて
解放するというのは危険だと思います。 - ブラックリリス:
ご主人様がバイオロイドを大切にしてくださっているのは十分理解していますが、
メルトの能力は危険です。 - 主人公:
- リリスはそう言ってブラックマンバに手を添える。
- ブラックリリス:
今のままでは監視に付けた妹たちが洗脳されるかもしれません。
- レモネードアルファ:
それに、エンジェルさんは悪意は感じないと言っていましたが……
だからといって、信用できるわけではありません。 本人が善意で洗脳しようとしている可能性もありますから。 - 主人公:
- 確かに洗脳能力は非常に危険だ。
俺が洗脳されることはオルカ抵抗軍が乗っ取られる事を意味する。 - 主人公:
- そして、いくら監視を付けたとしても、
その監視が洗脳されてしまえば意味がない。 - 主人公:
- だからアルファとリリスの言うことはわかる。
- ブラックリリス:
せめて命令権を行使していただけませんか?
- それはしたくないんだよね…
- ブラックリリス:
それなら、ご主人様との接近を禁止するとか、行動を制限するとか……
- 主人公:
- 俺は耳栓とサングラスを取り出して、不安そうな二人に見せた。
- ブラックリリス:
…それは…?
- ドクターに頼んで作ってもらった。
- 主人公:
- ドクターにメルトのことを話すと、
すぐに洗脳対策が施された耳栓とサングラスを用意してくれた。 - レモネードアルファ:
確かにご主人様が対策されるのは良い手だと思いますが……
- レモネードアルファ:
オルカの全員に対策させるのは非現実的ですし、
やはりメルトを追放するのが早いと思います。 - ブラックリリス:
はい、オメガのスパイではないという確証が得られない限り、
警護隊長としてはアルファさんの意見に賛成です。 - 主人公:
- だが、本当にメルトがスパイだったなら、
オルカに潜入することなんて簡単なはずだ。 - もし悪意があるなら、追放しても洗脳を使ってまた戻ってくるよ。
- そもそもスパイだったなら最初からそうするはず。
- あんな風に捕まったりしないよ。
- ブラックリリス:
……確かに……それはおっしゃる通りだと思います……
- 主人公:
- 俺はメルトが尋問室で拘束されていたあの姿が答えだと思っている。
- 主人公:
- 普通のスパイならまだしも、あの能力を持ちながら、
ここまで危険視される行動をするのは説明がつかない。 - リリス。
- ブラックリリス:
はい、ご主人様。
- すまないけど、コンパニオンで監視を頼むよ。
- ブラックリリス:
ご主人様がそこまでおっしゃるのならこれ以上リリスは何も言いません。
コンパニオンが責任をもって監視いたします。 - 主人公:
- 俺を常に至近距離で警護してくれてるコンパニオンなら、監視も完璧だろう。
- レモネードアルファ:
それ以外の対策はどういたしましょうか?
- 指揮官たちも耳栓とサングラスをするように通達しておいて。
- レモネードアルファ:
はい、分かりました。
指揮官たちが洗脳されるわけにはいきませんからね。 - 主人公:
- その場しのぎではあるが、これで指揮系統が麻痺するような事態には
ならないはずだ。 - ブラックリリス:
ですが、ご主人様……指揮官以外の隊員が洗脳される可能性は
まだ残っています。 - レモネードアルファ:
隊員たちになるべくメルトと目を合わせたり話したりしないよう
通達しておくべきですね。 - 主人公:
- メルトを仲間外れにするような形になってしまうのが心苦しいが……
ここが妥協点かな…… - 主人公:
- そして、リリスとアルファにも耳栓とサングラスをさせて、
メルトを部屋に呼び出した。 - メルト:
……
- 主人公:
- メルトは何故かまた目隠しをしていて、手探りで部屋の中に入って来た。
俺がリリスに目配せをすると、リリスはメルトを少し乱暴に椅子に座らせた。 - 目隠しは自分で?
- メルト:
(こくり)
- 主人公:
- 俺はリリスに指示をして、メルトの目隠しを外させた。
- メルト:
……!?
- 主人公:
- メルトはどこを見たらいいか分からなくなったのか、目をグルグルさせた後、
頭を下げて床を見つめた。 - 大丈夫、君の目の対策はしてる。
- メルト:
……
- 話がしたくて呼んだんだ。
- 主人公:
- メルトはしばらく黙っていたが、自分のパネルに文字を書いて俺に見せた。
- メルト:
『ありがとうございます。本当に大丈夫なのですか?』
- うん、大丈夫。 楽にして。
- 色々聞きたいんだけど、いいかな?
- メルト:
『はい』
- 君はオメガの下にいたバイオロイドなのかな?
- メルト:
『ちがいます』
- ブラックリリス:
嘘です。北アメリカから来たのなら、オメガと何らかの関りがあるはず。
- 主人公:
- リリスが低い声で言うと、メルトは慌ててパネルに何かを書いた。
- メルト:
『私はレモネードオメガとは関係ありません』
- ブラックリリス:
ご主人様、命令権を使ってこのバイオロイドの正体を明らかにすべきです…!
- 落ち着いて、リリス。
- ブラックリリス:
…申し訳ありません…
- 主人公:
- もちろん必要なら命令権も使うが、なるべくなら使いたくない。
- 主人公:
- とにかく、俺はメルトに優しく接することにしよう。
- どうしてオルカに来たの?
- 主人公:
- その質問にメルトは目を見開いて固まる。
リリスがブラックマンバに手をかけると、メルトは慌ててパネルに文字を書いた。 - メルト:
『私が私でいるために』
- それが…理由?
- メルト:
(こくり)
- 主人公:
- 理由はよく分からなかったが、
今も俺と目を合わせないようにしているところを見るに、 やっぱり悪意があるようには見えない。 - 分かった。これ以上は聞かないよ。
- メルト:
『ありがとうございます。
私が何をしていたのかご存知なのに受け入れてくださって』 - 主人公:
- そう言うとメルトは涙を流し始めた。
- メルト:
…
- 主人公:
- リリスはそんなメルトを眉をひそめて睨みつけている。
- 主人公:
- リリスの気持ちは分かるが、このままだとメルトも安心して
話すことができないだろう。 - メルト:
……
- 主人公:
- 滅亡前のおとぎ話にもあったように、
今彼女に必要なのは冷たい風ではなく、温かい日差しだ。 - 主人公:
- メルトが自分のことを話してくれるまで待つことにしよう。