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主人公
- 施設に入った俺たちは、ゆっくりと最深部へ向かって進んでいた。

Transcription

  1. 主人公:

    - 施設に入った俺たちは、ゆっくりと最深部へ向かって進んでいた。

  2. ディオネ:

    かなり古い施設だと思ったけど…まだ電力が生きてたなんてね……

  3. AG-2Cセイレーン:

    シェルターはいくつも見てきましたけど、ここまで状態が良いシェルターは初めてです。

  4. ディオネ:

    最近まで誰かが管理してたのかも?

  5. AG-2Cセイレーン:

    あり得ますが、可能性は低いと思います。

  6. AG-2Cセイレーン:

    今は運良く鉄虫の被害を受けなかったと考えるべきですかね。

  7. ディオネ:

    それでも、とにかく状態が良くてよかったよ……

  8. ディオネ:

    かなり老朽化してるんじゃないかって思ったから……

  9. ディオネ:

    これなら事故も起こらなそう。

  10. AG-2Cセイレーン:

    ふふ、さすがは水難救助のプロですね。ディオネさん。

  11. ディオネ:

    あはは……まぁ、今は水も何もないからただの救助要員だけどね。

    1. いざという時はみんなを頼むよ。
  12. ディオネ:

    もちろん!任せて。

  13. ディオネ:

    というか、他人事みたいに言ってるけど……

  14. ディオネ:

    あなたは唯一の人間なんだから……いざという時はあなたも絶対救助するから。

  15. AG-2Cセイレーン:

    ふふ、ディオネさんって滅亡前から救助活動をされてきたんですよね?

  16. ディオネ:

    滅亡前……

  17. 主人公:

    - ディオネは急に表情を曇らせて、口をつぐんでしまった。

  18. ディオネ:

    ……

  19. AG-2Cセイレーン:

    あっ、すみません。答えたくないことだったら、全然答えなくていいですから……

  20. ディオネ:

    ううん…答えたくないとかじゃないの……ただ……

  21. ディオネ:

    昔のことは胸を張って答えられることじゃないから……

  22. ディオネ:

    ……

  23. ディオネ:

    私は救助を目的に設計されたバイオロイド……

  24. ディオネ:

    そのために救助に臨む時は“絶対に救うという意思”と責任感が強く出るように作られた。

  25. ディオネ:

    だから、救助のことになると少し荒っぽくなっちゃうの。

  26. AG-2Cセイレーン:

    自分に与えられた使命のために最善を尽くすというのは本当に素敵なことだと思いますよ。

  27. ディオネ:

    ありがとう……

  28. ディオネ:

    でも…私はそんなこと言ってもらえる資格はないの……

  29. AG-2Cセイレーン:

    え……?

  30. ディオネ:

    水難救助用バイオロイド…ディオネ……

  31. ディオネ:

    私は確かに救助のために作られたけど……戦争が始まって……いつしか…私は戦争のための戦闘員になってしまった……

  32. ディオネ:

    戦争が続いて、何が何でも救助を優先するっていう私の中の天秤は……

  33. ディオネ:

    次第に敵を倒す方に傾いていった……

  34. ディオネ:

    誰も救助命令を出してくれなかった……戦争のせいで救助を待つ人たちがたくさんいたのに……

  35. ディオネ:

    苦しんでる人たちの声を無視して、敵を殺す水難救助要員……

  36. ディオネ:

    おかしいよね…この手は救助した数より、殺した方が多いなんて……

  37. ディオネ:

    そして……世界で一番大切だった人さえ助けられなかった……

  38. ディオネ:

    私は…与えられた使命を全うできなかった……

  39. AG-2Cセイレーン:

    ディオネさん……

    1. ……
  40. P-3Mウンディーネ:

    司令官!副艦長!敵!武装したAGSが現れたわ!!

  41. P-3Mウンディーネ:

    今はネリとトリアイナが耐えてくれてるけど、早く支援しないと!

  42. AG-2Cセイレーン:

    司令官!

    1. 多分ここの警備AGSだろうな……
    1. セイレーン、ウンディーネはすぐに二人の支援!
    1. ディオネは後方支援をお願い。
  43. ディオネ:

    私も前で戦えるよ!

    1. 大丈夫。みんなは強いから。
  44. 主人公:

    - 救助要員を前で戦わせるほどオルカは弱くも残酷でもない。